田舎で馬のいる暮らし、これが私の夢です。でも、夢を夢で終わらせない。
馬、手続き、餌、厩舎、ハーブ、ボロ(馬糞)など、知るべきことが沢山・・
田舎で馬のいる暮らしを夢見て

Since Aug.27.2004

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馬の魅力

私は、小さい頃初めて馬を見た時から「馬が好き」だと言っていたそうです。だから「馬を好きな理由は?」と聞かれても上手く答えることが出来ません。何故、馬が好きなのか?「大きくてかっこいい」子供ごころにそう思ったのかも知れません。

「目がかわいい」と言う人は多いですよね。確かにそうです。キラキラしていて、大きくて、優しい目をしています。走るのが速いという理由を挙げる人もいます。体は大きいけど自分から攻撃を仕掛けることがなく、野生動物よりも身近な存在であることも馬の魅力の一つなのでしょう。

馬と接するようになって分かったことは、馬がとても感受性の強い生き物だと言うことです。怖がっていたり、イライラしていたりするとそれが馬に伝わってしまいます。馬が本来群れをなして生活し、周囲の状況に敏感でないと生き残れない草食動物だからでしょうか?

情操教育の一環として鶏やウサギなどの生き物を飼っている小学校は多いですよね。馬を飼っている小学校もあるようです。その学校では、馬を飼うことを生徒達の多数決によって決めたのだそうです。

スポーツ或いはレクレーションとして乗れることも大きな魅力です。
乗馬は、力のあまり強くない子供や女性も楽しめるスポーツでもあります。馬場馬術のトップライダーに女性が多いのは、馬とのコミニュケーションが上手いからだ、とも言われているようです。分かる気がします。
乗馬には、もちろん技術は必要ですが、最も大切なのは、馬とのコミニュケーションなのだと思います。

乗馬をする際には、技術を高めて競技を目指すのも良いでしょうし、乗って楽しむだけでも良いですよね。楽しみ方は人それぞれです。しかし、競技で上位を目指すにしても、乗って楽しむだけにしても、馬とのコミニュケーションは欠かすことが出来ません。
自転車やオートバイ、自動車といった機械ではない生き物に乗るということが、乗馬の難しさであり、楽しさだと思います。

たとえ乗馬をしなくても、馬と接しているだけでもコミニュケーションは取ることが出来ます。自分の声に対して反応してくれる、自分の手から与えた物を食べてくれる。また、馬の手入れを行うことで、自分が馬に対して役に立つことをしているという達成感を味わい、優しい気持ちを持つことも出来るのだと思います。生きている他の動物とコミニュケーションを持つことが、自分自身の存在を確認することにもなるのでしょう。

現在は、健康な人だけでなく、体や心に障害を持った人へのリハビリやセラピーとしての乗馬も行われ、少しずつ普及しているようです。馬は、犬や猫ほど身近な存在ではありません。馬がもっと人々の身近な存在であってほしいと思っています。

公的手続き

ここに書いたものは、現時点での居住地域を管轄する各機関において電話で確認したものです。地域指定、伝染病の検査やワクチン接種などは、各法律に基づき、各都道府県において条例で定められ、毎年広報で告示されるようです。実際に馬を飼育する場所を管轄する各機関で確認する必要があります。


保健所

馬(大動物)の飼育においては、各都道府県で地域指定がされています。指定された地域内で馬(大動物)を飼育する場合は、保健所において家畜の飼養施設許可申請を行い許可を受ける必要があります。

家畜保健衛生所

家畜伝染病予防法に基づいて、馬伝染性貧血の検査を受けなければなりません。

伝染病の詳細については、競走馬総合研究所のホームページで見ることが出来ます。

http://www.equinst.go.jp/

市町村役場

畜舎に限らず500m²以上の建物を建設する場合は、水質汚濁防止法に基づき、着工の60日以上前に申請を行い許可を受ける必要があります。

その他

家畜の排泄物の処置

家畜排泄物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律では、特に届出の必要はないとのことですが、馬を10頭以上飼養する場合にこの法律の適用を受けます。10頭未満であっても排泄物の処置が不適切な場合は指導を受ける場合があるそうです。
県が市町村役場に依頼し、調査を行うことになっているようです。

動物の虐待防止、適正な取扱いや愛護

動物の愛護及び管理に関する法律は、動物を所有または占有する者の責務などについて定めてあります。

厩舎とその他の設備等

ここでは、厩舎及びそこで必要と思われる設備等について書いています。一日の大半を馬房で過ごす馬の安全と健康を保ち、自分自身が快適に作業出来る厩舎造りを目指したいと思います。

馬房

馬房の広さ

最低で縦横共に3.6m、高さ2.7mが必要と書いてあるものもあります。これまでに見た馬房は、実際に測ったことはありませんが、それよりも狭かったような気がします。しかし、頭数が少ないのですから、予算の許す限り出来るだけ広い馬房を用意してあげたいと思います。

採光と換気

暗くジメジメした馬房では馬の健康にとって良いはずがありません。採光と換気のための開口部は極力大きくしたいと思います。また、夜間のための電灯も備えていなければなりません。

研修中のある日、クラブの全ての馬達が雷の音と光に驚き、馬達を落ち着かせるのに大変な苦労をしました。音を遮断することは出来ませんが、外光を遮断出来る扉は必要だと思いました。

強度と安全性

飼付時に馬房の壁を蹴る馬もいました。壁板が壊れ、突き出したりしては危険ですから、ある程度の強度が必要です。また、窓もガラスなどの割れて怪我をする可能性のある物は使用しない方が良いと思っています。

過去に馬の盗難を耳にしたことがありますが、これについても考慮した方が賢明でしょうね。具体的には、番犬や夜間のセンサーライト、施錠と言ったところでしょうか。

飼い桶

設置する高さについても考慮しなければならないと思いますが、配合飼料を与える飼い桶については、食べ易さと容易に清潔さを保てる物を使用したいと思います

水桶(ウオーターカップ)

常に新鮮な水が飲めるという点から、ウオーターカップを設置した方が良いと思っています。ただし、地域によっては冬季に凍結してしまいますから、対策を講じる必要があります。パイプの水を全て抜いても、相当に冷え込んだ場合は、カップのバルブに僅かに残った水分が凍りついてしまうこともありました。あまりお湯をかけるとバルブのパッキンを傷める危険性があると思います。

敷料の種類

使用する敷料としては、入手の容易さも考慮しなければなりませんから、実際に馬を飼う地域が決定した際に考えたいと思っています。ここでは、敷料として使用されている物について書いています。

おがくず

現在乗馬クラブなどで最も多く利用されている敷料でしょう。比較的容易に入手すること出来ると思いますが、堆肥になりにくい欠点があります。以前、「バイオおがくず」と言うのを見せてもらったことがあります。外国(英国)からの輸入品で、微生物が尿を分解してくれると言うことらしいですが、その後、他の乗馬クラブなどで使用している話は聞いていません。輸入品と言うことは、きっと高価ですよね。普段はボロだけ取ってるそうです。

わら

昔から使われている敷料です。今でも「天日干し」しているのを時々見かけることがありますが、現在ではあまり使用されていないようです。理由は、入手し難くなってきたことが一番の原因だとか。地方は良いけど、都市部のクラブでは入手が難しいのでしょうね。天日干しするにも手間と場所が必要です。それに結構ほこりっぽいですよね。わらには真菌胞子と言うものが付着していて、馬の肺に良くないそうです(もちろん人間にも)。堆肥にはなり易いです。容易に入手できるなら考える余地があるかも。

新聞紙

新聞紙を細長く切ったものが市販されているらしいのですが、使用している所は見たことがありません。使い始めは清潔でアレルギーのある馬にも良いらしいのですが、尿などで濡れると細菌が繁殖し易く、扱い難くなるようです。想像に難くないですね。最近はあまり使われていないようです。しかし、畜産関係のサイトによると、最も使用されているおがくずの入手が少しずつ困難になってきたらしく、古紙の利用が検討されているようです。

馬の寝床として体型にフィットし、吸熱作用のため暑い夏や蹄の炎症がある場合には良いらしいですが、寒い冬の使用には向いてないようです。また、乾草などと一緒に砂を食べると仙痛の原因にもなります。

麻(大麻とは違う種類。「大麻」と書かれている本もあります)

麻を細かく切ったものが市販されているらしいです。比較的新しい敷料。「おがくず」より堆肥化し易いようです。

厩舎周り

飼料貯蔵庫

毎日出入りする必要があるので、厩舎内に設けることが望ましいと思っています。湿気がこもらないように換気が出来て、ねずみなどが侵入出来ないで、かつ乾草の搬出入が楽な大きめの扉のある造りが必要です。

馬房の上に設けるなら省スペース化出来ますが、乾草の搬入に苦労するかも知れません。

敷料置場

何を敷料として使うかで変わってくると思いますが、場所が必要であることには違いません。

堆肥置場

やっぱり臭いますし、見た目も良くありません。また、蝿などの虫も発生します。近隣に民家などがあれば、そこへの配慮は欠かせません。厩舎や馬場から幾分離れた風下になる場所に設けることが望ましいと思います。

堆肥として有効利用したいので、雨などで流出しない屋根と床、或いはビニールシートなどを利用するなどの工夫をしたいと思います。

放牧場

毎日運動を行うにしても、馬自身が自由に動ける場所が必要でしょう。広い牧場ではなくとも、柵で囲まれた安全な土地を確保したいと思います。田舎であれば、休耕地を借りることも可能ではないでしょうか。その際は、堆肥としてボロを提供すれば、多少は出費を抑えられるかも知れません。

電源(電灯)

夜間の厩舎内を照らす照明は勿論ですが、各種の電動工具などを使用することも考えられますから、電源は必要でしょう。

給水設備(水道)

通常の蹄の手入れや運動後の手入れのために必要です。

馬繋場

手入れや馬装、獣医さんや装蹄師さんの作業のためにも必要です。簡単な作りでも良いから作業のやり易さを優先させます。ただし、馬を確実に繋いでおけることは絶対的な条件です。

用具置場

グルーミング用品や医薬品を保管するため、施錠出来る必要があると思っています。

グルーミング用品

無口、曳手、ブラシ各種、馬櫛、鉄ピ、汗こき、蹄油、蹄油ブラシ、タオル、馬着、虫除けスプレーなど

厩舎用備品

秤、計量器、一輪車、ボロ取り(熊手など)、バケツ、ホウキ、ホース、タワシ、石鹸、洗剤、医薬品、消火器、洗濯機(あれば楽)etc

飼料について

馬に最高の飼料を適量与えることが出来ればそれに越したことは無いと思いますが、予算や飼育環境などに応じて無理なく対応できるものでなくてはならないと思います。最高の飼料ではないにせよ、馬の健康を損なうことがない良質なものを与えることが重要だと思います。ここでは何を与えるかではなく、給餌の際に考慮すべき基本的事項について、これまでに得た知識について書いてみたいと思います。

基本的事項

繊維成分の多い飼料を与える。

草食動物である馬の消化機能は、小腸で炭水化物・脂肪・タンパク質・ミネラル等が消化吸収され、大腸で繊維成分がバクテリアによって消化されて、馬のエネルギー源が合成される。草地で少量を続けて食べるという馬の消化機能に合った飼料(牧草・乾草等の繊維成分を多く含んだ飼料)を与えなければならない。腸内での飼料の移動がゆっくりであれば、小腸は時間をかけて栄養を吸収することができるため、加工されたものより長いままの牧草や乾草が望ましい。

穀類や配合飼料を大量に与えない。

穀類や配合飼料は栄養価の高い飼料であるが、腸内での飼料の移動が早い。小腸での栄養の吸収が十分に行われないで飼料が大腸に到達してしまうと、吸収されなかった栄養を発酵させるためのバクテリアが大腸内に増え、本来の繊維成分を発酵させるためのバクテリアを減らす結果となり、馬の正常な消化機能を損なう。一度に多くの穀類を与えることは避けなければならない。競技などの激しい運動をする馬でさえ給餌量の35%以下(ある書籍によっては45%以下とされている)を牧草や乾草と一緒に与える。馬にとって軽い運動であれば、牧草や乾草だけで十分なものもいる。

個々の馬によって給餌量を考える。

馬には、それぞれ品種、年齢、現在の状態などの個体差がある。また、運動量や飼養方法(放牧か厩舎飼い)、その土地の季節ごとの気候等を考慮し、最適な給餌量となることを目指すことが重要。  痩せ過ぎず、また太り過ぎていない良好な状態にある馬は、1日あたり体重の2.0〜2.5%の飼料を必要とする。従って500kgの馬なら10〜12.5kgの飼料が必要となる。また、当然運動量によっても栄養必要量は変わるが、ポニーやある種の馬では、多少運動をしていても穀類や配合飼料などの濃厚飼料を必要としないものもいる。

給餌回数を分け少量ずつ与える。

馬の胃は小さく、続けて食べることに適した消化機能を健全に保つためには、給餌の回数を分け、少量ずつ与えるようにしなければならない。特に厩舎で飼う場合は、長い時間(8時間以上)何も食べない時間を作ると、敷料やボロを食べる悪癖の原因にもなる。1日3〜4回程度に分けて給餌することが望ましい。

飼料の変更は徐々に行う。

飼料の内容や給餌量の急激な変化は消化機能にダメージを与えるため内容や量を変更する場合は、2〜3週間かけて徐々に行う必要がある。特に急激な穀物や配合飼料の増加は、仙痛や蹄葉炎を起こす原因になる。

良質の飼料を給餌する。

好ましくない植物が混ざっているものやカビなどが生えているもの、また埃っぽい飼料は与えない。保存状態の良くない飼料は、必要な栄養価を望めないばかりでなく馬の健康を害することになる。良質な飼料を提供してくれる業者から購入する。

新鮮な水を24時間飲めるようにしておく。

運動や気温などの要因による発汗で失われた馬体内の水分を補給するため、新鮮な水を自由に飲めるようにしておく。

塩分

体内の電解質のバランスを保つための塩分は不可欠な要素。水と同様に、馬が自由に塩分を摂ることができるようにソルトブロックを設置しておく。

給餌は運動スケジュールとの兼ね合いを考えて行う。

給餌の直ぐ後に運動を行わせることや運動直後に給餌することは避ける。運動をする2時間前には給餌を行い、また、運動後のクールダウンのための時間を取った後に給餌する。

飼料の貯蔵

乾草類は湿気による雑菌からの汚染を防止するため風通しの良い所に地面から離して保管する。穀類や配合飼料もねずみなどの害を防止するために容器などに入れて保管する。

飼料の貯蔵期間が長くならないようにする。

長期の保管により酸化してしまい、ビタミン含有量が低下するなど栄養価の面で弊害があるため、保存期間が長くなり過ぎない飼料購入計画を立てる。

基本的な飼料について

乾草・牧草(粗飼料)

チモシーなどのイネ科の乾草とアルファルファなどのマメ科の乾草があり、イネ科の乾草は栄養価が低いため自由摂取でも問題ないが、マメ科の乾草は栄養価や嗜好性が高いため栄養価に注意し給餌量を決める。購入先は農協や飼料会社など。一般的には外国からの輸入品が多いようである。値段は1kgで40〜50円前後、1ベール(1塊:紐で縛ってある)が20〜30kg。  放牧地で自由に牧草を食べることができる場合は良いが、草地などで刈り取ってきた草には好ましくない植物(あざみなどのトゲがあるもの)や有毒な植物(ワラビなど)が混じっていることもあるので注意が必要。また、良質な植物であるが、食べ過ぎると蹄葉炎などを引き起こす栄養価の高い植物(クローバーなど)もある。

穀類・配合飼料(濃厚飼料)

キューブ状に加工した配合飼料や加工していない配合飼料、ペレット状にしたもの、低カロリー化したものなど多くの種類がある。また、低カロリー化を意図せずとも加工することにより低カロリー化することも考慮する必要がある。トウモロコシ、フスマ、オオムギ、エンバクなど。20kg位の袋詰めで700円前後で販売されている。

各種添加物

各種添加物により栄養(ビタミン、ミネラルなど)を補給する場合は、獣医師に相談し適量を与えることが必要。

エネルギー源として配合飼料や穀類を増やす代わりに植物性オイル(コーン油 ・オリーブ油・キャノーラ油・アマニ油)などを与える場合もある。この場合も規定量まで徐々に増やす。また、少量を与えると毛艶を良くする助けになる。



値段に関しては、会社や飼料の品質などにより変化すると思いますので、あくまでも単なる参考として記述しました。

維持費

ここでは、馬を購入した後の維持費についてのものであり、馬の購入費及び病気や怪我による治療代などの臨時の出費は考慮していません。この他にも必要経費があるのかも知れませんが、現時点で分かったものについて書いています。

飼料代

馬の種類や年齢などの固体差や1日の運動量などが分からない状態では計算出来ませんが、1日の給餌量は体重の2.0〜2.5%と言われていますので、目安として下記の仮定の下で計算してみました。
馬体重=500kg
給餌量=馬体重の2.5%
乾草(粗飼料)=95%
配合飼料(濃厚飼料)=5%
乾草1kg=50円
配合飼料20kg=700円

乾草

12.5kgの95%ですので、11.875kgが必要になります。
11.875kg×365日=4334.375kg
4334.375kg×50円で、年間=216,719円
(1束=30kgとすると、145束が必要)

配合飼料

1日に625gを必要としますので、
625g×365日=228.125kg
228.125kg×35円で、年間=7,985円

その他

ソルトブロックや各種添加物を必要とする場合は、それぞれの代金が必要となります。

検査及びワクチン接種

検査については県の条例、ワクチン接種については畜産協会で料金が設定されているとのことでした。また、馬伝染性貧血の検査は必ず受けなければなりませんが、馬伝染性貧血のワクチンは無いようです。その他の検査及びワクチン接種については参考として載せています。

馬伝染性貧血検査

検査=1,200円、証明書発行=430円

馬パラチフス検査

検査=600円、証明書発行=880円

ワクチン接種

馬インフルエンザワクチン=2,150円
日本脳炎ワクチン=910円
馬鼻肺炎ワクチン=7,350円
三種混合ワクチン(馬インフルエンザ、日本脳炎、破傷風)=3,470円

削蹄・装蹄料

装蹄料=1万円/頭(1ヶ月半ごとの実施を想定)年間=8万円

あくまでも参考です。料金については、装蹄師さんによって違うようです。上記の料金は、数年前にクラブへ来ていた装蹄師さんの料金です。削蹄だけならば、もっと安くなるでしょう。

実施回数については、1ヶ月半に1回の割合としています。2ヶ月を過ぎると蹄が伸び過ぎたり、落鉄し易くなります。

その他

  • 電気代及び水道代
  • ブラシ、ホウキ、タオル、虫除けスプレーなどの消耗品
  • 医薬品(消毒薬、包帯、ガーゼなどの消耗品)
  • 借地で放牧する場合などは借地料
虫除けとして木酢液やハーブが利用できます。田舎暮らしの利点として、炭焼きやハーブを栽培することで、楽しみながら経費を抑えることが出来ると思います。乾草なども地域で質の良いものを安価で購入出来れば良いのですが。

馬とハーブ

野生の馬や広い放牧場で自由に野草を食べることが出来る馬は、健康を維持するため、或いは病気を治すために本能的に自分達にとって有益な野草を摂取しているそうです。
しかし、日本においてその様な恵まれた環境を与えられている馬はあまり多くはないでしょう。私も自分で馬を飼う時に、自由に草を選んで食べられる様な環境を与えることは殆ど不可能だと考えています。
病気になった時、薬物によって治療することは避けられないことかもしれませんが、病気の予防と自然治癒力を高める為に少量であれば有用なハーブを与えることは可能だと思います。
もちろん、馬と人間は生物学的機能が異なるので、人間に有用とされるハーブを同じように与えることは出来ないでしょう。また、一度に多くの分量を与えてはいけないとされています。用法・用量については、獣医師のアドバイスが必要不可欠です。
ここでは、これまでに私が書籍などで知り得た身近なハーブを紹介したいと思います。



セイヨウタンポポ:Dandelion (Taraxacum officinale)

よく見られるお馴染みのハーブ。名前の由来は、その葉の形から「ライオンの歯」フランス語でのDant de lion。食欲増進、消化促進、穏やかな下剤としての作用、利尿作用、血液の浄化作用などが有るようです。血液の浄化作用によって蹄葉炎や皮膚病、リウマチなどに効果が有るとされています。

レッドクローバー:Red clover (Trifolium pratense)

主に牛の飼料として栽培されています。血液浄化作用による皮膚病の改善や気管支炎などに良いとされています。赤い花の部分を使用します。

ニンニク:Garlic (Allium sativum)

アレルギー性の咳、気管支炎、蹄葉炎、関節炎、皮膚病などに効果が有り、また蝿忌避剤としての作用もあるとされています。

ローズヒップ:Rosehips (Rosa rugosa, R. canina)

犬バラとも呼ばれる野生のバラの実で、昔は狂犬病の薬として使用したそうです。健全な蹄の成長を促進するとされます。

ミント:Mint (Mentha piperita, M. spicata)

スペアミント、ペパーミント共に有用であるとされています。食用及び関節の冷却、虫刺されなどへの外用薬として利用できるとされています。

マリゴールド:Marigold (Calendula officinalis)

花弁が使用され、蹄叉腐乱や創傷の治療に効果があるとされます。また、食用としても利用されるようです。アフリカン・マリゴールドは蝿除けの効果が有り、厩舎の周りに栽培しておくと良いそうです。

カモミール:Chamomile (Matricaria chamomilla, Chamaemelum nobile)

沈静作用があり、食べさせることが出来るようです。また、カモミールを含んだ軟膏やクリームが皮膚炎などに良いとされます。

コンフリー:Comfrey (Symphytum officinale)

外傷や関節炎、打撲などの治療に効果があるとされています。外用薬としての使用に限定した方が良いようです。
海外では、人間が摂食することによって、肝機能障害を引き起こす事例が多数報告されているようです。

セイヨウノコギリソウ:Yarrow (Achillea millefolium)

ヨーロッパ、アジア、北米原産の帰化植物。止血、咳に対する蒸気吸入薬として使用できるようです。私は写真でしか知らないのですが、帰化植物として日本でも見られるようですので書いておきました。

ラベンダー:Lavender

非常に多くの種類があるようです。ラベンダーオイルは虫刺されなどによる痒みを和らげる効果があるとされます。



その他にも、馬に有用として紹介されているハーブがあるのですが、日本において一般的かどうか分からないので、名前のみ書いておきます。
Fenugreek(コロハ種子)、Flax,linseed(アマ、アマニ)、Raspberry(ラズベリー)、Coltsfoot(フキタンポポ)、Horseradish(ワサビダイコン)、Devil's claw(ツノゴマ)、Golden rod(アキノキリンソウ)、Hops(ホップ)、Valerian(カノコソウ)、Eyebright(コゴメグサ)、Yarrow(セイヨウノコギリソウ)、St john's wort、Witch hazel(アメリカマンサク)。

ボロ(馬糞)

1頭の馬から1日に約4kgのボロが排出されるそうです。ポニーの場合はもっと少ないでしょう。

後肢の蹄を手入れしていた時、ボロが頭をかすめて落ちてきたことが有ります。また、同じ時期にいた研修生は、ボロを手で受け止めてしまった経験が有ると言ったいました。クラブのオーナーは常日頃から「馬房内は、何時でも馬が休めるように綺麗にしておきなさい。」と言っていましたから、馬房内ではなく、馬繋場であったにも拘わらず、床を掃除する手間を省きたいという心理が無意識に働いたのでしょう。私も塵取りで受け止めたことが何度か有りました。しかし、逆にボロが出ない時のことを考えると、馬房掃除が大変なのが、馬が健康である証拠として喜ばなければいけないのでしょう。

自分で馬を飼育する場合、毎日排出されるボロをどう処理するのかということは非常に重大な問題です。都市部にある乗馬クラブでは特に切実な問題だと思います。

やはり思いつくのは、堆肥としての利用です。ボロは、植物の生育に必要な窒素やリン酸、カリの成分がバランス良く含まれているそうです。しかし、自分で野菜などの農産物を栽培するのに利用するにしても、或いは近くの農家の人と契約して引き取ってもらうにしても、当面は堆積しておかなければなりません。雨によって流れ出してしまっては土壌を汚染することにもなりますし、堆肥としての資源を無駄にすることにもなります。また、蝿や臭いについても考慮する必要があります。
「手続きは?」のページにも書いていますが、飼育頭数が10頭未満であっても、排泄物の処置が不十分な場合は指導を受けることにもなります。

堆肥化する場合でも、ただ山のように積んでおくだけではダメなようです。良質な堆肥にするためには、切り返しを行うことでまんべんなく空気と混ぜ合わせ、発酵を促す必要があるそうです。そうすることによって、臭いや蝿の発生も低く抑えられるようです。

堆肥化する上では、馬房で使用する敷料が大きく影響し、ボロと一緒に搬出される敷料がワラなどの発酵し易いものであれば良いらしいのですが、オガクズなどは発酵に時間がかかり、そのまま畑に入れると植物に害を及ぼしてしまうそうです。
しかし、敷料について考えた場合、入手の容易さや馬房掃除の容易さなども考慮しなければなりません。

ボロを廃棄物とするのではなく、資源として有効に活用することが出来れば最良だと思います。そのためには、飼育頭数、堆積する場所の占有面積、敷料の入手の難易、堆肥化についての知識、自分で使用する場合の使用量などを考えて、活用を図りたいと思います。

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